「やだ!自分でする!」
「今日はこのくっくがいい!」
朝の急いでいる時間に限って、憎らしくもなる「イヤイヤ期」とも言われる2歳児さん。
自我が芽生え、自分のやりたいことを主張するようになる時期なので、当然といえば当然なのですが、それが毎日積み重なってくるとさすがに疲れますよね。
- 育児本・育児ブログに書いていることを試してみたけどダメだった。
- 周りのママ友、パパ友からアドバイスをもらったけどうまくいかなかった。
もし今の育児に、
「私、疲れているな・・・。」
と思ったら、きっと今回の記事が役に立ちます!
今よりも我が子が可愛く見える、
今よりも自分の心が軽くなる。
そんなとっておきの裏技を、延べ100人以上の2歳児を見てきた現役保育士が教えちゃいます♪
そもそも2歳児ってどんな時期?
この時期は、おもちゃや物を何かに見立てて遊ぶ「見立てあそび」や、おままごとに代表されるような簡単な「ごっこ遊び」ができる様になる時期です。
自分と他人の区別がつき始め、自分の欲しい物を強く他者に要求するようになります。
一般的にはこの行動を「第一次反抗期」なんていう風に呼んだりもしています。
しかし、これは反抗ではなく、立派な自我の表れの時期なんです!
自分というものを強く意識し始め、自分の欲求を表現し、それを受け止めてほしいという子どもの願いが反抗や抵抗の中に込められているんです。
「自分で!」を保障してあげることが、何よりも大切な時期ということは頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
とはいえ・・・そううまくいかないのが現実ですよね(笑)
理想としては、子どものやりたいこと、したいことをじっと待ってあげたいけれども、実際は時間に追われていたり、周りの状況が良くなかったり(電車の中とか)で、保障しにくいというのが悩みのタネではないでしょうか?
この時期の子ども達は、「自分で!」という気持ちが強い一方で、運動面での発達はまだまだ未熟さが目立ちます。
手指の感覚も、ミカンの皮をギュッと剥いたりできれば良い方です。
ねんど遊びをしたことがある方なら分かるかもしれませんが、ギュッと握ったり、丸めたりして遊びますよね。
ねんどから体を作って、手足も伸ばしてというのはまだまだ難しい時期なんです。
だから、うまくいかないことの方がずっと多い。
そんな我が子の育ちに、どう向き合っていくのか?
がとても大切です。
次の項目では、そんなお子さんとの向き合い方や自分の気持ちの整理の仕方についてお伝えしていきます!
2歳児の子育てにどう向き合う?おすすめの方法3選を紹介!
ここでは、自分の保育経験や実際の子育て経験をもとに、うまく行った方法を厳選して3つご紹介していきます♪
「○○してもいい?」と許可を取りに行く
例えば、靴を履かなければ行けない時。
本当は今すぐに家を出たい!でも、子どもは自分で履くことに必死になっている。
そんな時におすすめなのが、
「○○してもいい?」
と許可を取りに行く方法です。
靴が2足とも履けていないのであれば、
「こっちの靴を履くのは、手伝ってもいいかな?」
と確認を取る。
子どももお外に早く行きたい気持ちはあるので、
「いいよ!」
と快諾してくれることが多いです。
もし「ダメ!」と言われた場合でも大丈夫。
「じゃあ、ママは何を手伝ったらいいかな?」
と子どもに考えさせてあげましょう。
子どもに主導権を一旦握らせることで、小さなYESを貰えることにつながり、次の行動に早く移ることができます。
この方法は、靴に限らず、服を着替える時だったり、カバンのお片付けをする時だったり、様々なシチュエーションで役に立ちます!
「どっちがいい?」と2択に絞る。
朝、着たい服が見つからずにイライラする子ども。
あるいは、ぼーっとして動かないこともあるでしょう。
そんな時に使えるのが、
「どっちがいい?」
と2択に絞る方法です。
大人でもそうですが、選択肢が多いと悩んでしまいますよね。
ケーキを1つ買うにしても、ショートケーキがいいのか、チョコケーキにするのか、チーズ、タルト、モンブラン…とあれこれ選択肢があっては決められるものも決まりません。
それは2歳児さんでも同じこと。
着替えの服が見つからないというのは、服が有る・無いということではなく、
選択肢が多すぎて絞りきれないことが多いんです。
なので、ここは保護者があえて服を2択に選び、どちらがいいか決めさせてみましょう。
ポイントは、あくまでも「子どもに選択権がある」ということです。
「自分で決めた、決められた!」という満足感が、安心につながっていきます。
あんなに駄々をこねていた我が子がケロッと選んだ時には、本当に驚くと思います。
これもお買い物や公園から帰ったりする時など、色々なシチュエーションで使える鉄板フレーズです♪
「○○ができたら、お兄ちゃん(お姉ちゃん)だよー!」と持ち上げる
ケンカになって譲らない時、駄々をこねてなかなか帰らない時。
どうにもこうにも、膠着(こうちゃく)状態になって動かなくなった時。
そんな状況を打破してくれるのが、
「○○できたら、お兄ちゃん(お姉ちゃん)だよー!」
という持ち上げ法です。
この時期の子どもは、大人への憧れもあり、ちょっと背伸びしたい時期でもあります。
なので、その気持ちをうまく誘導してあげましょう。
自分が相手よりも、ちょっとお兄ちゃん(お姉ちゃん)になれる。
そんな優越感が、子どもを一歩成長させてくれます。
優越感というと聞こえが悪いかもしれませんが、自分が執着していたものをパッと手放すことはとても勇気がいる行動です。
そして、手放したらどうなるのかという不安な気持ちも同時にあります。
そんな時に、手放すことができたら、とてもかっこいいことなんだと認めてくれる大人が居たらどんなに嬉しいことでしょうか。
子どもは自尊心を満たされ、この経験が自信にもつながっていきます。
もちろん、自分の主張を通さなくてはいけない時もあります。
毎回、我慢ばかりしていても良いという訳ではありません。
(例えば、兄弟げんかや仲の良い子同士のケンカなど)
そこは見極めが必要な部分ではありますが、普段の生活ならあまり無いことだと思います。
ここで大切なことは、
譲ることができた時に、たっぷりと褒めてあげること。
です。
きちんとフォローすることもセットで、このフレーズは使ってみてくださいね。
2歳児さんでも大人っぽい行動ができることに、成長を感じるはずです!
ここまでは、イヤイヤ期に役立つ3つの方法をご紹介しました。
どれも日常生活でよく使える方法に厳選したので、ぜひお試し頂ければと思います。
しかし、それでもうまくいかずに落ち込んだり、イライラしたりすることもあるでしょう。
「もう無理!限界!疲れた!」
そう感じているのであれば、少し休息が必要なタイミングかもしれません。
次の項目では、あなたの心との向き合い方について少しお話したいと思います。
2歳児の子育てに疲れた!何もかもが嫌に思えたら…
「子育てに疲れた」と一言に表しても、それに至る原因は様々です。
1つの要因だけではなく、多くの要因が重なった結果、「疲れた」という状態を生み出しているのだと思います。
- 家事や育児をひとりで抱え込みすぎている。
- 周りに愚痴をこぼしたり、相談できる人が居ない。
- 子どものことをどうしても可愛く思えない。
もし、こういったことに心当たりがあるなら、今のあなたはかなり危ない状態かもしれません。
そういう場合は、近くの保育園や最寄りの子育て支援センターを遠慮なく頼ってほしいです。
保育士の仕事は、子どもを預かって保育することだけでなく、地域の子育てに貢献することでもあります。
そのために、一時保育や育児教室といった活動を毎週行っていたりします。
まずは最寄りの保育所に問い合わせてみるか、実際に足を運んでみるのも良いでしょう。
もちろんお子さんを預けていらっしゃるのであれば、遠慮なく担任の先生や職員の方に相談していただいてOKです。
僕たち保育士は、そうやって頼ってもらえたら、とても嬉しいですし、力になってあげたいと思っています。
まずはひとりで抱え込まずに、何でも気軽に話してみてください。
- 旦那(あるいは奥さん)が子育てに無関心すぎて困る。
- 子どもとどう接していいか分からない。
- 周りに比べて発達が遅いのではと気になる。 etc
子育ては、ひとりでは大変です。
パートナー、ご家族、周りのサポートがあってこそできるもの。
どうしても周りに相談しにくい…という場合は、僕にTwitterでDMしてくださっても結構です!
愚痴でも何でも吐き出してみれば、スッキリしますから。
あなたは、ひとりじゃないです!
だから無理はしないで!
僕がこの記事で本当に言いたかったのは、これだけです。
かわいい我が子の成長を見守っていけるように、これからも記事を発信していきます!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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